介護療養型医療施設の介護の派遣・求人・転職情報

介護療養型医療施設とは

介護療養型医療施設はリハビリや手厚い医療ケアを受けられる、介護度の高い要介護者向けの介護施設で、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設と並んで、要介護者の入居できる公共型の施設として位置付けられ、業界内では「療養病床」とも呼ばれています。介護療養型医療施設では食事、排泄、入浴介助などの介護サービスは提供されるものの、国の指定する施設区分としては、介護療養型医療施設は「病院」として位置づけられ（医療法人による運営がほとんど）、提供されるサービスは急性疾患からの回復期にある寝たきり患者に対する医学的管理下のケアが中心となります。そのため、特別養護老人ホームのように終身制ではなく、状態が改善してきた場合には、退所を求められることもあります。医療の充実が大きな特徴と言える介護療養型医療施設は、100床あたりの人員配置は医師が3人、看護職員が17人、介護職員が17人と介護保険3施設のうち最も医師の配置人数が多い施設となっており、胃ろうやたん吸引といった医療ケアが必要な方にとっては安心できる体制を敷いています。一方で、施設の部屋は病院のように相部屋であることがほとんどで、レクリエーションなどの生活支援上のサービスは少ないと言えます。厚生労働省は、施設から在宅へという介護の流れを受けて、介護老人保健施設に転換させるなどして、2011年までに介護療養型医療施設を廃止する方針を打ち出しています。2012年以降、介護療養型医療施設の新設は認可されず施設数は減少の一途を辿っていますが、入居者の受け入れ先が見つからないなどの問題により、現在は廃止期限を2020年まで延長しています。